美しいモノを撮りましょう
「うん…。そうだね」

例の写真投稿サイトは、この学校のコンピュータ部が作った。

最初はこの学校の生徒達だけで写真を集めていたが、そのうち話を聞きつけて、学校外の人達も自分の写真を載せたいと言ってきた。

なので誰でも気軽に参加できるHPを、顧問の指導の下、部員全員で作ったのだ。

管理をしているのは部員達で、毎日サイトの確認をしていた。

写真の投稿は誰でも自由にできるところが、ウリだった。

その為、おかしな写真を載せられることもあったが、すぐに削除していた。

「でもすぐに死体の写真は消えたんでしょう? 部員の誰かが消したの?」

ナツキが尋ねると、部員達は首を横に振って否定をした。

「ううん。多分投稿者が消したんでしょう。さすがにヤバイと思ったんじゃない?」

「そっか…。次がないと良いね」

ナツキは悲しそうに言いながら、自分の席に座り、パソコンを立ち上げた。
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