ButterFly






「昔から 言われるよ。何かを見透かしたようなその遠い目が怖くて不気味だって。」



「そんなっ... 怖くて不気味だなんて!
確かに見透かされてるようで怖いと 思ったことはあります。でもすごく透き通った目をしてるから...。


全て打ち明けてしまいそうになるんです....」



何を言ってるんだ...自分。



急に告白じみた事を言ってしまったことに羞恥を感じ 思わず顔を背ける。


すると彼は 一瞬驚いた顔をすると目を細めて笑った。



「...初めて言われたよ。」




そう呟くと左手をわたしの頭の上に乗せ



「うちあけてごらーん。」


と まるで子供をあやしつけるような言い方で頭をポンポンっと撫でた。




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