寂しがりな猫背
小さくなっていく椎葉先輩の猫背を見つめる。
「(やっぱり、猫みたい)」
「忍、あの先輩のこと知ってたのか?」
矢吹が何故か怪訝な顔をしながら、尋ねてきた。
「………ちょっとね」
――――――――
「椎葉、お前どこ行ってたんだよ。パン売り切れたぞー」
「牛乳あるから大丈夫」
「おま…っ、ちゃんと食えよ!俺のかぼちゃプリンやるから。あ、たまごサンドもいるか?」
「藤堂は食い過ぎ」
牛乳を飲みながら藤堂がくれたかぼちゃプリンを頬張る。
「(甘…)」