絶対裏校則
涼子が出て行った後、悔しさとこれから何が起こるか分からない恐怖心で、暫くその場から動けないでいた。

しかし、一週間何も口にしていなかった俺は、地面に散らばったドッグフードの様な物を鷲掴(わしづか)みして、口に頬張った。

「ヴッ…ゲホッゲホッ…」

正直、不味くてとても食べられる物ではなかった。
だが、生きる為には食べるしかない。
いっそのこと食べずに死を選ぼうか…
そう思ったが、このまま死んでしまえばもう二度と慶に逢えなくなる。
そう考えると、やっぱり我慢してでも食べるしかなかった。

「ゲホッ…ゲホッ…ごくんっ…絶対に生きてこっから脱出してやる…!」

意を決しながら俺は、咽せりながらもご飯を口に運んだ。

< 58 / 58 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

恋手紙
REN/著

総文字数/1,917

詩・短歌・俳句・川柳12ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
言葉に出して言えなくて 伝えたいのに言えなくて… それが辛くて苦しくて… だから言葉じゃなく 詩で伝えたい それでもあなたは 聞いてくれますか? 何かを感じてくれますか?
たった一つの忘れ物(仮)
REN/著

総文字数/6,292

恋愛(その他)14ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
あたしはあの日 たった一つの忘れ物をした それは… 大切な大切な忘れ物…
密×密~絶対あたしは諦めない
REN/著

総文字数/2,130

恋愛(その他)11ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
好きで、好きで 貴方が愛おしくて… どんな些細な事でも 嬉しかったり 時には泣きたくなったり こんな気持ちは初めてで… あたしは信じて 待っている 愛し続ければ いつか結ばれる… そんな期待を抱きながら… ノンフィクションだったりフィクションだったり… そんな二つが混じり合った甘くて切ない恋愛ラブストーリー★

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop