正直に好きだと言えなくて…



しまった…!!


「いや!えっと…」


ギュッ―――

え?


「俺らがいなくて
寂しかったんだよな?」


そう言って抱き締めてくれたのは
京ちゃんだった――


(寛人の部屋だからだろ?)


小声で京ちゃんは私に
確認してきた


(……うん)


(本人にバレると厄介だから
今のうちに泣き止め)


そうだよね
寛人が不振に思うよね




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