魁桜
何の事でしょね。
『そーだ、近くに海あるじゃん!』
ぴょこんと立ち上がり、右手を高々と上に上げた。
『海行くぞ!海〜っ!!』
「わっ、待ってよ稚里!」
いきなりダッシュしたあたしに、琴音がワンテンポ遅れてついて来る。
「おい、稚里!」
暁斗の声が聞こえて、ドアの前で振り向いた。
『鍛練しよう。あたしがみんなを鍛えてあげる!』
「えっ!?」
「稚里が?」
『ふはは!…あたしをナメんなよ…?』
口角を吊り上げて、妖艶に笑う。