魁桜


『まぁずぶ濡れじゃない!風引くわよ?』

「誰のせいだよッ!!」



むすっと唇を尖らせる琴音。

あたしは逆にニヤニヤしている。



「チッ…。さっき転けさせてすいませんでした!手、貸してよ」

『仕方ないなぁ〜』



あたしはそこで琴音の思惑にハマったのに、気付かなかった。



『ほら…』

「タダじゃ立たないよ」

『は?、うわっ!!』



…立ち上がるフリをして、あたしを巻き沿いにする。

くそ…まだ琴音の方が腕が上だったか…。



『つーかつめてぇ!!』



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