魁桜
目の前で、苦しんでいる奴がいるのに―――…
「オラァ!!!」
『!!』
おっと、今のは気付かなかったねぇ…。
……冷静だなあたし。
ボキィ!
『!?』
するとあたしの背後にいた女は誰かによって吹き飛ばされていた。
な…なんだ…?
振り向くと、目立つ金髪に編み込み。
赤いTシャツを着た、蘭さんがいた。
「大丈夫?…っていうか、その女もう気絶してるよ」
『!…あっ』
忘れてたや。
パッと手を放して、もう一度蘭さんを見た。