魁桜
『あっ…忘れてた…』
頬っぺたに意識を集中させると、ピリッとした痛みが走った。
「ぶっ、あはは!忘れてたって…!!あはははは!!!」
『なっ…そんな笑わなくても…!』
蘭さんは目に涙を溜めながら「ごめんごめん」と謝った。
「意外に神経図太いんだね」
そう言ってあたしの手をとり、引っ張る。
……?
『戦ってると忘れちゃうんですよ』
「あー分かる分かる。痛いハズなんだけど、感覚無くなっちゃうんだよね〜」
「よくあるわ〜」なんて呟きながらぐいぐいと引っ張られるあたし。