魁桜


そして、着いた場所は保健室。

…あ、保健室に向かってたのか。



「おーい、せんせ〜?…あれ、いねーのかな」



靴を脱いで保健室に入ると、先生らしき人は見当たらなかった。



「まっ、いっか。そこ座って。特別にアタシが手当てしてあげる」

『ありがとうございます』

「ハハッ」



蘭さんは必要なものを取ると、手際良く治療し始めた。



「怖く、ないんだ?」

『へっ?』



怖い?何がだ!?



「アタシ…っつーか、レディースとか族とか?」

『え?ああ…』



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