君がいるだけで…[番外編短編集]
それからまたママは考え込んでいて私の呼びかけには気づかない。


「も~、ママってばぁ!」


痺れを切らした私は少し大きめに声を出した。


それにまたハッとしたママ。


やっと気づいた……。


「凜…、何?」


「誠くんのお家行って来ていい?」


「え、あぁ、うん…。気をつけてね。」


「はーぃ!」


ママの許可をもらった後はすぐさま玄関へ行く。


だけどすぐには外へ出ず、振り返ってママを見る。


そして、私はママの背中を押してあげる。


「ママ。ママはちゃんとお兄ちゃんと話さなきゃだめだよ!?」


それだけ言って家を飛び出した。


そして、誠くんの家に向かう。



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