英国喜劇リトレイス
「――っ、ぅ」
「あ、目を覚ましたかも!」
最初に聞こえたのは、緊張感の欠片もない声。
……知らない。誰だ?
「……」
薄目を開けると、思ったよりも暗かった。
「だだ大丈夫です、か?」
「……ああ、なんとか」
何回かまばたきを繰り返すと、ようやく視界がクリアになって、ダイアナの姿を確認できた。
「あ、安心して下さい? 気をう、失われてから、数分しか経って、ません、から!」
「逆に怖いって、その言い方」
「す、すみません!」