英国喜劇リトレイス

「うん。わかったー」

「わかるな助けろ!!」

「えー…」

よし。
あいつ後でゲンコツ決定。

「とにかくこっちだよ」

「ホラ遊んでる暇はないってさ」

「帰りにやったら怒るぞ」

不吉なことをこぼしてイアンは弓をしまいこんだ。


さて、気を取り直して向かうはジュダスのアジト。

ロシュの指差す先は――

「こっちこっち」

「は?」

道を差し置いてわざわざものすごい獣道を示していた。

「ここ行かないとダメなのか?」

イアンが未だに青い顔で尋ねると、ロシュはクイッと首を捻って

「知らない! 皆の匂いがこっちからする!」

「「ふざけんな!!」」

ゴツン!
俺とイアンのダブルゲンコツが無邪気な能天に落っこちた。


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