英国喜劇リトレイス
「よろしくお願いします!!」
イアンが片手で俺の頭をがっちり掴んで無理やり下げさせた。
痛ってえ!!
ちょ、やめ! 爪食い込んでっから!
「なにすんだよ!」
「先輩に挨拶すんのは当たり前だろが!」
「だったらそういうことするって先に言えよダアホ!」
「ハッハハ! 面白いなお前ら」
六人の笑い声に俺たちは掴み合いをピタリと止めた。
「ここんとこ悪いこと続きだったからな、久々に笑ったぜ」
「そ、そッスか」