英国喜劇リトレイス
どうすっかなぁ…
その時――
「!」
俺は振り向きざまに剣を振るった。
ガン!
「悔しいなぁ、油断してるから行けると思ったのに」
「ハハ、甘いッスよ先輩」
先輩は苦笑して頭をポリポリとかいた。
「一撃くらい入れさせてよ」
「嫌だ…です。痛いし」
悪いけど、鬼のレイモンドの稽古に比べたらこんなんお遊びレベル。
食らう筈がない。
「ディズ、お前ならあの綺麗な防具の部隊に行けそうだな」
「王子の直属の部隊ッスか?」
「え?」