英国喜劇リトレイス


どうすっかなぁ…

その時――

「!」

俺は振り向きざまに剣を振るった。

ガン!

「悔しいなぁ、油断してるから行けると思ったのに」

「ハハ、甘いッスよ先輩」

先輩は苦笑して頭をポリポリとかいた。

「一撃くらい入れさせてよ」

「嫌だ…です。痛いし」

悪いけど、鬼のレイモンドの稽古に比べたらこんなんお遊びレベル。
食らう筈がない。

「ディズ、お前ならあの綺麗な防具の部隊に行けそうだな」

「王子の直属の部隊ッスか?」

「え?」

< 272 / 409 >

この作品をシェア

pagetop