英国喜劇リトレイス

俺は力を解放した。

体から出た衝撃波が、ジュダスの体を僅かに浮かせる。

――そこだ!
剣を持ち上げ――

「はあぁっ!」


入った。

「ぐあっ!!」

ジュダスの体は小石のように吹き飛んで、ドサッと音立てて落ちた。

「はぁ…はぁ…」

ヤバイ…力使い過ぎたかも

終わったとたんにオーラは見えないほどに薄くなり、足も腕も鉛みたいに重くなった。


そんな体を引きずり、ジュダスのところへ行く。

そこでは、レイモンドがジュダスの様子を見ていた。

どうだ? と視線で尋ねる。


< 325 / 409 >

この作品をシェア

pagetop