英国喜劇リトレイス
俺は力を解放した。
体から出た衝撃波が、ジュダスの体を僅かに浮かせる。
――そこだ!
剣を持ち上げ――
「はあぁっ!」
入った。
「ぐあっ!!」
ジュダスの体は小石のように吹き飛んで、ドサッと音立てて落ちた。
「はぁ…はぁ…」
ヤバイ…力使い過ぎたかも
終わったとたんにオーラは見えないほどに薄くなり、足も腕も鉛みたいに重くなった。
そんな体を引きずり、ジュダスのところへ行く。
そこでは、レイモンドがジュダスの様子を見ていた。
どうだ? と視線で尋ねる。