英国喜劇リトレイス

けど俺は――


「ただちょっと服を地味で旅人風にしただけじゃないか。脳天から飛び出るアホ毛も直さないし。

もうちょい隠すとかしたら?」

「うるせーな。
ほとんど城から出てない俺より働き回ってるお前の面のが割れてんだろ? だったらお前がバレる可能性のが高いじゃねーか」

するとイアンは驚いたように目を開いてみせた。

「ディゼル……思ったよりちゃんと考えてるんだな」


ヘッ どうだ、参ったか。
俺だって何も考えてない訳じゃないんだぜ!


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