英国喜劇リトレイス
「うーん、そこはあんまりこだわりはないんだよ」
ズコッ、となったのはもちろんジュダス。
俺は辛うじてセーフ。
「ただね、エルヴィスとレイモンドは近づきにくかったんだよ」
「え?」
名前が出た二人は互いに顔を見合せた。
「エルヴィスはピクシーとかユニコーンとかの魔法生物の守り人をやってるから、ボクが干渉するとそこらへんがうるさいんだよね」
「そうだったのか!?」
振り向いてみれば、エルヴィスはやや照れくさそうに笑った。