英国喜劇リトレイス

「あっぶない…なぁ!」

感心しつつロシュは槍を回転させて銃弾を弾く。

「後ろガラ空き!」

俺は飛び上がって下から斬りかかる。

「ヤーダよ」

クスリと笑ったロシュは空いた手を俺に突き出す。

「!? ──うわっ!!」

その掌から光の弾が飛び出し、俺の鳩尾を襲った。
体は簡単に吹っ飛び、背中を時計に打ち付け息が詰まる。

「っぐ、」

「ディゼル、大丈夫か!?」

イアンが駆け寄ってきて、俺に手を貸してくれた。

「ゲホッ、なんとか大丈夫」

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