夏芽の第2ボタン。


ただの偶然だし
無理矢理自分に言い聞かせた


「どおー?俺清純でしょ」
「ほざけ」
「ひっでー」


でも、やっぱだめだった


あたしのミルクティーを
おいしそうにごくごくと飲む夏芽がよみがえって
頭から離れなかった

飲んでもないのに
甘くてまろやかなミルクティーの味が
口の中に広がった気がした


甘く切なく
胸が締め付けられた


< 11 / 36 >

この作品をシェア

pagetop