〝愛してる〟と〝大好き〟

＊先輩＊

「莉那ぁー!帰るよ!」
「うん...あ、先帰ってていいよ。」
「え？なにかあるっけ？」
「飯島先輩に呼ばれてて...」

そう話をしてるのは、
ｱﾀｼの親友、柳瀬愛奈（ﾔﾅｾｱｲﾅ）。
ｱｲﾅは中学生になって友達になったばかりなんだけど、
似た者同士でなんでも分かち合える友達。

いままで、親友と言う存在にまでいかないような、
友達付き合いばかりしてたから、
ｱｲﾅの存在はとても新鮮だった。

「飯島先輩ってあのメガネ系ｲｹﾒﾝ代表の？」

「うん。」

メガネ系とかは、ｱﾀｼたち二人にしかわからない用語。
こんな話ばかりしてるから、
いろんな用語ができてきたんだ...

「付き合うとかなったら、一番に報告してよねっ!」
「絶対ないから。だって委員会のプリント確認って言ってたし。」
「そんなの莉那に会いたいだけの口実に過ぎないよ!」
「はいはい。そんな馬鹿みたいなことないから。待たせちゃ悪いし、行って来るね!」

飯島先輩。
ゴメンなさい。
ｱｲﾅがまた変なこと言ってます。