イジワル社長と秘密の結婚
一般的な住宅の三倍はありそうな社長の自宅は、玄関が吹き抜けで開放感がある。
リビングには皮張りのソファーが置かれていて、テレビとキャビネットがあるだけのシンプルな部屋だ。
「あの、ここで社長は一人暮らしをされてるんですか?」
落ち着かない気持ちで、社長の後ろで部屋を見渡していると、ゆっくりと振り向かれた。
けれど、どこか面倒臭そうだ。
「普段はマンション暮らし。ここには、週末ゆっくりするために帰ってきてるんだ」
「そうなんですね……」
二軒も家を持っているなんて、なんて贅沢。動揺を隠すように室内を見回すと、段ボール箱が数十箱、積み上げられているのが見えた。
それは社長も同じらしく、途端にしかめっ面になっている。
「やっぱりオヤジが送ってたか……」
「あの、それはなんですか?」
段ボールの前で仁王立ちしている社長に怖ず怖ずと近付くと、ため息混じりに答えてくれた。
「荷物。多分、きみのもあるから、探して」
「荷物⁉︎」
いつの間に運び入れられてたの? あまりの用意周到さに呆れてくる。父たちは、なにがなんでも私たちを結婚させたいらしい。
社長の言うとおり、段ボール箱を開けると、服や化粧品など、普段私が使っている物が出てきた。
私、本当に社長と結婚しちゃうの⁉︎
リビングには皮張りのソファーが置かれていて、テレビとキャビネットがあるだけのシンプルな部屋だ。
「あの、ここで社長は一人暮らしをされてるんですか?」
落ち着かない気持ちで、社長の後ろで部屋を見渡していると、ゆっくりと振り向かれた。
けれど、どこか面倒臭そうだ。
「普段はマンション暮らし。ここには、週末ゆっくりするために帰ってきてるんだ」
「そうなんですね……」
二軒も家を持っているなんて、なんて贅沢。動揺を隠すように室内を見回すと、段ボール箱が数十箱、積み上げられているのが見えた。
それは社長も同じらしく、途端にしかめっ面になっている。
「やっぱりオヤジが送ってたか……」
「あの、それはなんですか?」
段ボールの前で仁王立ちしている社長に怖ず怖ずと近付くと、ため息混じりに答えてくれた。
「荷物。多分、きみのもあるから、探して」
「荷物⁉︎」
いつの間に運び入れられてたの? あまりの用意周到さに呆れてくる。父たちは、なにがなんでも私たちを結婚させたいらしい。
社長の言うとおり、段ボール箱を開けると、服や化粧品など、普段私が使っている物が出てきた。
私、本当に社長と結婚しちゃうの⁉︎