女の子が、女の子の日。


「ね、さあや。」


「ん?」


「髪、久々に編んであげよっか」


そう言ってたくやは私の髪をいじる。


「‥ん、おねがい」


「さあやの恋が叶いますように。」


「‥…」


たくやが好きだと言っている、胸下まで伸ばしたこ髪を衝動的に切りたくなる。


そんな為に伸ばしたわけじゃないんだよ。


ズキズキと痛む胸を紛らす為に、器用に編まれていく髪の毛を鏡越しに見つめている。


そうしていると、必然的にチラチラとたくやと鏡越しに目が合う。


「なんかね、俺。さあやのその顔見てたらそそられる」


「‥意味わかんない」


「ふふ、なんてゆーの?‥その、泣きそうな顔、大好き」


あぁ、そうか。


‥あぁ、そういうことなんだ。


こいつは私の気持ちに気づいてて、それをいいことに私の気持ちで遊んでるんだ。


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