隣人は高校教師
「…結局俺じゃダメだったって事だろ?
虚しくなるだけだから、それ。
別に恨んだりしてないからほっといてもらえるかな?
お幸せに。」
目を合わせずにそれだけ言って去って行ってしまった。
そりゃそうだ。
私は何の弁解をしたかったんだろう。
ゴメンなさい、堤くん。
「…堤くんいい人だからきっとすぐに彼女出来るよ。
気にするな!」
陽菜が肩を優しく撫でてくれた。
「ありがとう。」
「それより、どうだったの?」
急にテンションが上がる陽菜に、え?と聞き返す。
「あれ、先生うまそうだけど、どうだったの?ってこと!」
カァッと赤くなる顔を自覚する。
「やめてよ!まだしてないよ!」
