メルラバ
画面と向き合うこと1時間。

依然として原稿は仕上がらない。

煙草の吸殻だけが山のように積もっていく。

時刻は午後10時すぎで、タイムリミットまで、あと11時間。

明日の9時には担当さんが原稿を取りに来る。


11時間というと、けっこう時間があるように思えるけど、人間の脳が活発に働ける時間なんて決まってる。


それに小説を書くというのは、地味ながらも体力勝負だ。

脳を駆使すれば、当然、疲労する。

人間の完璧なまでの集中力なんて1時間が限界。

だから学校の授業だって、その程度の時間なのだ。
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