メルラバ
秋は来なかったわけでも、遅刻したわけでも、ましてや私をからかったわけでもない。

サプライズの正体がなんなのかはわからないけど、秋は私を驚かせて楽しませようとしてくれようとしただけのこと。

それなのに私は、なんて、心がブサイクなんだろう。

捻くれてて、意地っぱりで、どうしようもない。全然可愛くない。

あの白いワンピースを選んだままの気持ちでいたら、きっと、こんなことにはならなかった。

秋から届いているメールは残り3通。
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