リブート
リブート
             橋波みらの 

死のうと思っていた。

だけど、私は今生きている。

そして、明日を待っている。


私が再起動できたのは、一度死んだからだ。

堕ちるところまで堕ちて、本当に死のうとした。

そのための準備をした。

まず、遺書を書いて、大量に安定剤を直輸入した。

それから、死に方を探した。

一番綺麗に死ねる方法を選んだ。

あとは、実行日を決めるだけだった。

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