ジュエリー 君がくれた宝石
先生は私にこういった
「脳に腫瘍があります。もう長くは生きられないでしょう」
私は凍りついた
まだ美優も恋癒斗も生まれたばっかりなのに…
それに瞬ちゃんと
もっと一緒にすごしたい!
そう思った私は先生に必死に訴えた
「何か方法はないんですか?!手術とか!」

「残念ながらそれはありません」

「…。」

「でも、投薬をして進行を遅らせることはできるので
 薬を飲んで一日でも長く生きられるようにがんばりましょう」

その場に瞬ちゃんがいたらどうなっていたんだろう…

診察室を出た私はショックで
涙も出なかった

「瞬ちゃんになんていえばいいの…」

私はおそるおそる瞬ちゃんの
病室へ入っていった
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