ジュエリー 君がくれた宝石
ついに結婚式が始まった

瞬ちゃんと腕を組んで

病院の待合室に
敷かれた赤いカーペットの上を歩いた

そして誓いの言葉

「森中 瞬。あなたは妻をいかなるときも愛すると誓いますか?」

「誓います」

「姫川 飴。あなたは夫をいかなるときも愛すると誓いますか?」

「誓います」




こうして、私達は結婚した


控え室に戻り
二人で喜びをわかちあっていた

うれしくて胸がはちきれそうだよぉお

そして二人で抱き合った
その瞬間…!!

「うっ!!」

瞬ちゃんが苦しみだした

「しゅ、瞬ちゃん先生呼ぶよ」

私が先生を呼びに行こうとすると
瞬ちゃんは私の手をつかんだ

「待て…行くな」

「何で…」

「死ぬときくらい飴と二人でいたい」

死ぬなんていわないでよ…
死ぬなんて…

「なんでそんなこというの?!今日は結婚式なのに…」

あわてる私に瞬ちゃんは続けて言った

「俺、飴と出会えてよかった本当に幸せをありがとう」

「飴…愛してるよ」

そういって
瞬ちゃんは目を閉じた
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