ジュエリー 君がくれた宝石
「瞬ちゃん?死なないで!!瞬ちゃああああああああああん」


森中 瞬 
18歳 永眠

私は、
何度も
瞬ちゃんの体を揺さぶった
でも
瞬ちゃんは起きてくれなかった

何度叫んでも
何度呼んでも
起きてはくれなかった

「瞬ちゃ、瞬ちゃん死なないでって言ったのに…」


私がやっぱり先生を呼んでいれば…
そんな後悔がうずまいていた

すると看護婦さんが
一枚の手紙を手渡してくれた

瞬ちゃんが生前
私宛に書いてくれていたものらしい


『飴へ
飴がこの手紙を読んでいるとき
俺はもう死んでいるだろうね
飴達を残して死んでしまった事
とても後悔しています。

もっと双子の成長が見たかった
もっと飴のかわいい姿が見たかった
でもそれは俺には無理みたいだ。

飴は俺のことを
いつも信じて待ってくれてたよな
だから今度は俺が待つ番だ

飴のことを天国で待っています
また会う日まで…
さようなら
      森中 瞬』



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