Be Alive - 痛みと傷を抱えて -

小1は楽しく過ごせたかな。

小2になる事への期待を胸に新学期を迎えた。
新しい担任も優しそうな人で、もう友達もいるという安心感から、大分リラックス出来ていたと思う。

そして始業式の日。
「 今日は新しいお友達が来ています!」と紹介されて入って来たのは、何処か不安気な顔をした優輝。
まさか、優輝との付き合いがあんなに長くなるなんて…
この時は思いもしなかった…。

ーーー優輝です。宜しくお願いします。
そう言った瞬間、優輝は何を思ったのか教室を飛び出し、更に何を思ったのか、あたしはその優輝を無意識に追い掛けていた。


待って!待ってよ!足速い!
そう叫びながら優輝を追い掛け続けたら、優輝も諦めたのか、漸く足を止めてくれた。



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