気まぐれダーリン。
かっこいいとーる



とーるとのドキドキきゅんきゅんな毎日、

幸せ過ぎて大丈夫かなと心配していたら

事件は起こった。




「れん~、お昼行こう!」

「うん」


いつものようにお昼を食べにとーると屋上に向かおうとしたとき、


「御波~、お客~!」


クラスの男子がそう叫んだ、

あ、御波ってのはあたしの名字ね。


「とーる、ちょっと待っててね」


ぶぅと頬を膨らますとーるを後にして、
お客なんて誰だろうと廊下へ急いで出た。


少し俯いて待っていたお客があたしを見つけて目を見開いた。


「御波先輩!」

「植田くん、…どうしたの?」



お客っていうのは後輩の植田くんだった。

委員会が同じで何かよく話す子、好青年て感じで印象が良くて直ぐに名前を覚えた。



「あの…、ここじゃなんなんで中庭いいですか?」

「うん…?」


いつもはハキハキと話すのに今日はなんだかモジモジしている植田くん、変なの。



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