《短編》家出日和
『…あんまさぁ。
俺も無理やりは好きじゃねぇんだよ。』


そう言ってため息を混じらせた俊ちゃんは、

言葉とは裏腹にあたしをベッドに押し倒し、その上に乗った。


毎日毎日、無理やりのくせに、って。


その瞳から目線を外し、シーツのシワの一点を見つめた。



『いい加減、俺に勝てないってわかんない?』


言いながら俊ちゃんは、制服のブラウスをたくし上げ、あたしの肌に手を忍ばせて。


声が漏れないようにと、唇を噛み締めた。



『…それとも亜里沙、わざと痛くされたくてやってんの?』


「―――ッ!」


瞬間、嘲笑うその顔を睨み付けた。



『…浅知恵なんか働かさずに、素直に俺の言うこと聞いてろよ。』


「―――ィ!!」


冷たい瞳であたしを見下ろしながら俊ちゃんは、

掴んだあたしの胸をその大きな手で握り締めた。


瞬間、あたしは声にならない苦痛に顔が歪んで。



「…アンタ、狂ってる…!」


『知ってる。』


ハッと笑った俊ちゃんは、あたしの下着をずらした瞬間、

自らの昂ぶるモノを押し当てた。


濡れてもいない場所に、その熱が押し入って来て。



『…きっつ…。
力抜けよ、亜里沙…!』


「―――ッ!」


耳元でささやくその声に、フワッと力が抜けて。


その瞬間、俊ちゃんが根元まで自らを押し入れた。


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