祠の神様【企画】
私のことなんて……
仕方なく病室にもう一度足を運んだ。
ほーじぃに言われたからだ。
そして明日、きちんと会いに行ったことを話してとっておきのお話を聞かせてもらうためでもある。
「……笑って下さい。新一さん。」
新一とは私のお父さんの名前だ。
お父さん、お母さんのお見舞いにもう来たんだ…
お仕事早く終わったのかな?
何となくお母さん達の会話を邪魔してはいけない気がして病室のドアの前でしばらく待つことにした。