○○彼氏。【完】

お、お願いって!!


「そ、それは、えっと」


「ん?どうしたの?」


「〜っ、お、お願いします」


「なにを?」


「・・・・・接吻」


その瞬間、今までずっと黒い笑みを浮かべていた和希は、ポカンとしたような表情を浮かべた後盛大に吹き出した。


「ぶはっ!!接吻って!!」


「な、な、なんで吹き出すの!!」


あたしは言ってしまったことに激しく後悔し、恥ずかしさのあまり何がなんだか分からなくなった。


「まさか、接吻って言うとは思わなかったよ」


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