○○彼氏。【完】

「接吻だってキ、キスと一緒じゃん」


頬を膨らませながら言うあたしに和希は、


「うん、いいよ。”接吻”してあげる」


と、わざと接吻という単語を強調させながらあたしに顔を近づけた。


「もうそのことは・・・・・」


「し。黙って」


そのまま二つの唇が重なる。


・・・・・結局あたしは和希のペースにのせられるんだ。


けど、まんざらでもないあたしがいるのも事実だ。


「渚って、Mだよね」


唇を離してすぐに、和希がいう。


< 287 / 355 >

この作品をシェア

pagetop