○○彼氏。【完】
「接吻だってキ、キスと一緒じゃん」
頬を膨らませながら言うあたしに和希は、
「うん、いいよ。”接吻”してあげる」
と、わざと接吻という単語を強調させながらあたしに顔を近づけた。
「もうそのことは・・・・・」
「し。黙って」
そのまま二つの唇が重なる。
・・・・・結局あたしは和希のペースにのせられるんだ。
けど、まんざらでもないあたしがいるのも事実だ。
「渚って、Mだよね」
唇を離してすぐに、和希がいう。