○○彼氏。【完】
「あー、そうだったな。ま、明日にでも告白しろよ。たぶんお前のことだからフラれねぇだろ」
「告白OKするんだったら、もうその女俺の事好きなんだから落ちてることになんねぇ?」
俺がそういうと告白しろと言ったそいつは、うーん、と唸ったあと、
「じゃ、もう龍一が飽きるまで付き合えばいいよ」
と言った。
とりあえずその日はその提案で収まり、次の日俺は奈緒を呼び出した。
「ずっと、好きだった。俺と付き合ってください」
なんて、心にも無いことを言ったのにも関わらず、奈緒はみるみるうちに目に涙が貯まり、
「ほんとに?ほんとに?」
と何度も聞いてきた。