○○彼氏。【完】

しかも、その受験会場とやらは、俺のよく知っている所。


電車でなくても行ける近道を知っていた。


俺は近くに止めてあった車に女の子を乗せ、受験会場まで連れていった。


何度も何度も振り返る少女。


それに答えるように手を振り返す俺。


・・・・・ちょっと俺、やばいんじゃない?


さすがに中学三年生は・・・・・


そんなことを思いながらも手を振り続ける。


これから彼女よりもかなり年上な自分が、どっぷりと一人の女の子に惚れてしまうなんてことも知らずに。




─颯輝side 完─
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