○○彼氏。【完】
へぇ、人気なんだ、あそこ。
そんなことを思っていると、
「和希ー、何やってんの?」
と後ろから姉貴の声が聞こえた。
どうやら気に入ったものが買えたらしく、両手に紙袋をぶら下げながらこちらに歩いてくる。
すると、
「「彼女?」」
姉貴と篠原の声が重なり、お互いに顔を見合わせた。
「いやいや!!あたしこいつの姉。しかも血繋がってなかったとしてもこんな奴だけはごめんだわ」
そう言って笑った姉貴に、
「あ、あたしも岩本くんとは同じクラスで全然そういう仲じゃ・・・・・」
と篠原も言った。