○○彼氏。【完】

「照れてなんかないわよっ!!」


腕を振り払っても暑苦しいと言っても毎日のように抱きついてくる。


まぁ、こいつにとってみればスキンシップ以外のなにものでもないんだろうけど。


拓真と出会ったのはあたしが高2に進級してすぐのこと。


たまたまゴミを捨てに行ったときに出会った。


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「あー、だるっ。なんであたしがゴミ捨てに・・・・」


「おいっ!!テメェなめてんのかっ」


前方から聞こえる怒鳴り声にあたしはビクリと体を震わした。


そこにはおそらく三年生であろう男子四人に囲まれる一年の姿があった。


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