○○彼氏。【完】

「先輩、せっかくなんで二人っきりでしかできないこと・・・・・・してみます?」


二人っきりでしかできないこと・・・・・・。


その言葉であたしはボンッと赤面したのがわかった。


「あ、先輩顔真っ赤〜♪なに考えたんですか?」


何か企んでるような表情をしながら拓真はあたしに言ってきた。


「なななっ、何でもないわよ!!」


「えー、教えてくださいよ」


「うるさいうるさい!!何も考えてない!!あたしはいつでも無心よ!!」


そう騒ぎ立てるあたしの頬を両手で優しく包んだと思うと、


「先輩、」


と、真剣な声で言った。


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