わたしの魔法使い
田中さんと別れて3日。

目の前にはあの紙がある。

調べたら、そこにあるのは小さなアパート。

でも、そのアパートに何があるんだろう?


「いってごらんって言われても……ハイそうですかって………行けるわけないじゃん!!」


……やっぱり怖いですから……

だって、小さなアパートだよ?

どんなに信頼してる人から言われたって、小さなアパートだよ?





………そんなことを考えてたら、3日も経ってた。

もちろん今朝も。

ゴン太の散歩から帰ってきて、やっぱりテーブルに置いてある紙を見て……


「どうしよう………かな………?」


腕組みをして考え込んでみる。

答えなんて出ないんだけど………


「…――ゴン太なら、どうする?行ってみる?」

「ぅわーーーん……」


アクビされた………

ゴン太おじいちゃんには興味ないよね……


さあ、どうしよう……?




……

………

…………


…………行ってみます……か………?

何があるかわからないけど。

もちろん怖いけど。

このまま紙とにらめっこしててもしょうがないし。

隣町なら自転車で行けるし、外から見るだけなら……


きっと大丈夫。



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