扉の向こう
夏休み明けのテストで志望校を変えなければならないような成績をとった。
それで俺は妙にイライラしていた。
その日も唯花は俺の家に遊びにきていた。
点数のことをまったく話していなかったからいつものように話しかけてきた。
でもイライラしていた俺は全てそっけなく返していた。
「ねぇ将之?」
「なに」
「あっごめん」
そう言って唯花は黙ってしまった。
でも唯花は勘づいたのだろう。
「ねぇ?」
「だからなに」
「別れよ」