ハナミズキ



「……んぅ……」


私は朝の日差しが眩しくて目を覚ました。


隣を見ると、遊李さんはまだ寝ている。

規則正しい寝息をたてていて、気持ちよさそうだ。


可愛いなぁ…。

…なんて、言ったら怒られそうだけど…。



幸せな時間と裏腹に私の中では引っかかっていた。


それはやはり……綾月ちゃんのこと。

思案顔で、落ち込んでいると左頬に違和感が生じた。
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