ハナミズキ


「…ん…」



私は、目を覚ました。



左手には包帯が巻かれている。



「…死ねなかったのかぁ……」



体を起こし、そう呟くと、バチンと頬に痛みが走った。


慌てて隣を見てみると、そこには――……

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