下剋上はサブリミナルに【BL】
あくまでも「息子の幼なじみ」というポジションで見て下さっている。
母ちゃんに対してだって、仕事として色々頼む事はあっても、決して高飛車な態度を取るワケじゃないし、それどころか、昔からすごく親身になってくれていて、ホントに感謝している。
しかし、その一人息子のコイツだけは、大いなる勘違いをしているようで。
小さい時から当たり前のようにオレをアゴでこき使い、当然のごとく様々なわがままを押し付けてきた。
オレは静かに本を読んだり絵を描いたりしていたかったのに強引に洸のやりたい遊びに付き合わされてしかも後片付けまでさせられたり、母ちゃんの仕事が休みの日に一緒に買い物に行こうとしたら「俺に黙って勝手に出掛けるな」とか言い出したり。
嫌なら抵抗すれば良かったじゃないかと思われるかもしれないが、何せ産まれて初めて密接に係わった他人がコイツだったもんだから周りにサンプルがなくて「こんなもんなのかな」とあまり疑問を持たずに素直に受け入れてしまったのだ。
そして保育園に通う頃になってようやく「何かおかしいぞ」と気付き始めたけれど、時すでに遅し、であった。
止めてくれる大人もいなかったし。
大人っていうのはちびっ子のワガママには案外対応が甘いもんだからな。
母ちゃんに対してだって、仕事として色々頼む事はあっても、決して高飛車な態度を取るワケじゃないし、それどころか、昔からすごく親身になってくれていて、ホントに感謝している。
しかし、その一人息子のコイツだけは、大いなる勘違いをしているようで。
小さい時から当たり前のようにオレをアゴでこき使い、当然のごとく様々なわがままを押し付けてきた。
オレは静かに本を読んだり絵を描いたりしていたかったのに強引に洸のやりたい遊びに付き合わされてしかも後片付けまでさせられたり、母ちゃんの仕事が休みの日に一緒に買い物に行こうとしたら「俺に黙って勝手に出掛けるな」とか言い出したり。
嫌なら抵抗すれば良かったじゃないかと思われるかもしれないが、何せ産まれて初めて密接に係わった他人がコイツだったもんだから周りにサンプルがなくて「こんなもんなのかな」とあまり疑問を持たずに素直に受け入れてしまったのだ。
そして保育園に通う頃になってようやく「何かおかしいぞ」と気付き始めたけれど、時すでに遅し、であった。
止めてくれる大人もいなかったし。
大人っていうのはちびっ子のワガママには案外対応が甘いもんだからな。