アンダーサイカ
――ピピピピピ……
「ん…、うぅ…。」
枕に顔をぐりぐりこすりつけ、私は襲い来る眠気と必死に闘う。
重い瞼を持ち上げれば、そこは、
「………もう朝…?」
私の部屋のベッドの上。目覚まし時計がいつものように、朝の7時を告げていた。
ベッドから体を起こして、うーんとひとつ伸び。
寝癖でくしゃくしゃの髪を一緒に整える。
ふと体に目を落とすと、
「…私、いつパジャマ着たっけ…。」
昨晩アンダーサイカに行ったことは覚えてる。
私服で夜中に、廃駅の目の前に行くのはなかなか怖かった。
怖い思いをして、更には薬屋の手伝いをして、オバケに囲まれて…。あんなにいろいろなことがあったのに、
なぜか私は少しも疲れてなかった。