アンダーサイカ


「ふうん、ポプラにレオンにライト…。
これ皆、もし生きてたらあたし達より年上なんでしょ?
唖然とするわぁ…さっきから普通の名前が見当たらないもん。」


潤ちゃんの言う通りだ。

潤子に、拓哉に、豊花…。どうやらこの変な名前ブームが去ったあとに私たちは生まれたみたい。
普通の名前で良かった、…なんて、さすがに死んだ子たちに不謹慎だろうか。





「あ、普通の名前発見!!」


ふいに。潤ちゃんがいっそう大きな声を出した。
当時からしたら普通の名前のほうが珍しかったんだろうな。よく見つけられたな。

声につられて、私も画面を覗き込む。


「どれ?なんて人?」

「えっとね………、」


潤ちゃんが画面を指差す。



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