アンダーサイカ









「うぅ………。」


警鐘は一向に止む気配がない。
耳が慣れてしまったのだろうか。痛みは無くなったけど不快感はずっと続いてる。


―――ヨシヤは大丈夫かな…。


心配になって見に行こうかとも思ったけど、


「…ダメだ。ここにいなきゃ。」


グッと我慢して、その場に収まる。



外のざわめきが警鐘よりも大きくなっていく。

一体何が起こっているんだろう。
ヨシヤにはここにいろって言われたけど、


「………うぅ……。」


この状況で一人ぼっちは…やっぱり怖いよ。


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