アンダーサイカ
「“エイリアン”に“組長”……。
なんだよ潤子、おれのとそう変わんないじゃん。
隠すことないだろ?」
潤子のほうに顔を向ければ、
「ああぁぁ……。」
珍しく、ひどく落ち込んでいた。
比喩ではなく、椅子の下に潜って顔も見せたくない…といった具合だ。
「こんなのってないわよ…。
皆まともだと思ってたのに、拓哉並みだなんて…。
頭おかしくなりそう…。」
「ひどい言い様だなぁおい。
……なあ、お前もそう思わねーか?」
ショックを受けた繊細なハートを慰めるために、拓哉は二人の脇で一番まともに作業していた“もうひとり”に声をかけた。